こんにちは、てんぐさです。
あの出会いは衝撃だった。何せ偶然だったから。
時代はDragonAshがメジャーデビューし、HIPHOPが少し世の中に広まり始めた頃。
その頃の自分と言えば、野猿の「Be Cool!」の途中にあるラップをカラオケでやってウケがよかったのをいいことに、ラップ大好き男となっていた。
そんなある日の昼下がり、特に何の目的もなくチャンネルザッピングを繰り返していたところ、急に出会った。
それはどこかの野外ライブの様子をオンエアした番組。多分BSだったと思う。
そこに彼らは現れた。スケボーキング。
曲目は「いつかどこか」
低音と高音、二人が織りなすラップと、クールだけど少し哀愁漂うトラック。
一気に魅了された。
そのころと言えば音楽を知る手段はそう多くなく、特にマイナーなジャンルとなるとどうやって知ればいいのかすらわからなかった。
特に否かは顕著。
私は早速高校の同級生で、CDショップでバイトしている奴の頼んだ。
「スケボーキングのCDを取り寄せて売ってくれ」と。
何日か後、彼は学校にCDを持ってきてくれた。
「ねぇ、なんのCD?」
普段全く会話しない女子が話しかけてきた。
ドレッドヘアで、噂によるとクラブで歌ったりしているとかどうとか。
私とはまったく違う世界線に生きている人だ。
「スケボーキングじゃん!」
今でいうところの陰キャだった私がスケボーキングのCDを買ったことが相当珍しかったんだろう。
「ねぇ、ほかにはどんな音楽聴いてるの?」
「え、、、あ、、、ドラゴンアッシュとかすかね」
「へぇ、、、」
どうやら期待に沿えなかったようで、彼女は去っていった。
まぁ、それでよかった。なにせ違う線で生きている人とそんなに話はできないから。
ただ、スケボーキングを知っている人が自分のほかにもいることで、少しうれしくなった。
そのスケボーキングのアルバム「スケボーキングSUPERBEST」内でのもう一つのお気に入りを聴いてください。
ドノミチ Ver.青
ご清聴ありがとうございました。
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